会計について苦手な方のために、OEMにおける会計処理について、説明しています。
いくつかのパターンがあるので、それも合わせて、ご覧いただければと思います。

はじめに
OEMによって、他社に製品を製造してもらったとき、それを仕入れて、会計処理を行うことになります。
このとき、会計が苦手な方からしたら、
「どのように帳簿をつけたらいいのだろうか」
「会計処理はどうしたらいいのだろうか」
といった疑問が浮かぶかと思います。
基本的には難しくはなく、費用を計上していくだけの話なのですが、一部加工を行っているなど、自社でも一部製造に関連した業務を行っている場合などで、少し会計処理が変わってきます。
そこで、会計初心者向けに、OEMにおける会計処理について、説明したいと思います。
会計処理
会計処理にあたっては、大きく分けると、次の3つで記帳の仕方が変わってきます。
・すべてOEMメーカーに委託
・材料を支給
・一部自社加工
これらについて、一つずつ説明していきます。
すべてOEMメーカーに委託
すべてOEMメーカーに製造を委託しているときには、自社では製品を仕入れるだけの取引になります。
ですので、勘定科目としては、「仕入」勘定で処理をしていきます。
例えば、OEM代金を振り込みで支払ったときには、次のように仕訳を行います。
(借)仕入 ○○○○ (貸)現預金 ○○○○
材料を支給
OEMを委託するにあたり、自社で材料をOEMメーカーに支給し加工のみを行っている場合があります。
このときには、支給している材料については、「材料費」(もしくは「原材料費」)勘定を用いて、仕入・提供した材料の費用を計上します。
そして、その材料をOEMメーカーに加工してもらうため、「外注加工費」勘定で、OEMにかかった費用を計上します。
例えば、振り込みで、材料を仕入れ、OEMメーカーに製造を行ってもらったときには、次のように仕訳を行います。
(借)材料費 □□□□ (貸)現預金 ○○○○
外注費 △△△△
なお、製造を伴うときには、「製造原価報告書」という書類を別に用意することが、一般的です。ですので、この会計処理を製造原価報告書に記載し、それをまとめて、「製品」勘定で処理を行います。
一部自社加工
OEMメーカーに製品の一部を加工してもらい、自社でも何らかの加工を行うという場合があります。
このときに、自社の加工部分については、それにかかる費用を計上し、同時にOEMメーカーに加工を依頼した部分を「外注加工費」として計上します。
ですので、例えば、自社で加工した部分については、次のように仕訳を行い、
(借)材料費 □□□□ (貸)現預金 ○○○○
労務費 △△△△
経費 ◇◇◇◇
合わせて、OEMメーカーに依頼した加工部分を外注加工費として処理します。
(借)外注加工費 ■■■■ (貸)現預金 ●●●●
この場合にも、「材料を支給」のときと同様に、製造を伴うので、「製造原価報告書」にこの処理を記載します。
そして、製造原価報告書においては、外注加工費は「経費」の一部なので、例えば、次のような記載になります。
| 材料費 | ×××× | |
| 労務費 | ×××× | |
| 経費 | 外注加工費 | ×××× |
| 光熱費 | ×××× | |
| 減価償却費 | ×××× | |
| ×××× | ||
まとめ
以上をまとめると、次のようになります。
| 処理方法 | 勘定科目 | 帳簿 |
|---|---|---|
| すべてOEMメーカーに委託 | 仕入 | 損益計算書 |
| 材料を支給 | 材料費、外注費 | 製造原価報告書 |
| 一部自社加工 | 原材料費、労務費、経費(外注加工費) | 製造原価報告書 |