OEMを利用した発注の流れ

はじめに

 個人事業主や会社が、OEM生産を利用して、商品を製造・販売したいときがあると思います。

 基本的には、

  「OEMメーカーを探して、作ってもらう」

というだけの話ですが、重要なポイントを含めて、説明したいと思います。

 特に、OEMを初めて利用して、商品を販売したいという方は、参考にしていただければと思います。

全体像

 OEMにおいては、製造のみをメーカーにお願いし、それ以外の企画や販売は、自社で行う必要があります。

 これを踏まえて、大きく分けると、企画・製造・販売の3つの段階があるわけですが、次のようなことを行う必要があります。

段階 業務
企画 ・企画
・マーケティング調査
・試作
製造 ・OEMメーカーの選定
・契約
・検品
販売 ・販売

 以下では、それぞれの業務について、説明していきたいと思います。

企画段階

企画

 まずは、どのような商品を顧客に提供していくのかを検討する必要があります。
 商品について、どのようなコンセプトとするのか、顧客にどのような価値を提供するのかを考えていくことになります。

マーケティング調査

 企画に基づいて、どのような顧客に商品を提供するのか、マーケット規模はどのぐらいあるかを検討します。

 同時に、通常は、世界初や日本初の商品といったものはほとんどない中で、競合やライバルがどうであるかも調査し、商品の差別化ポイントなども検討します。

 また、どのようにPRし、販売を行っていくかを考えます。実際のアクションとしては、後になりますが、この段階で、PR戦略・販売戦略などを検討しておかないと、OEM生産で製造した商品が売れず、無駄になってしまうので、注意が必要です。

 ただ、企画とマーケティング調査は、不可分な部分があるので、同時に検討していくことになります。
 あくまでも、想定ですが、販売を考えたとき、この部分が一番重要な部分であり、製造した商品が売れるかどうかの大きな分岐点となります。

試作開発

 企画はあくまでも、頭の中、紙で書いた世界のものなので、実際にどのような商品になるかを、試作する必要があります。
 自社で試作できるならば、自社で行い、そうでなければ、OEMメーカーなどに依頼することになります。

 なお、試作したものの評価については、自社で判断するだけではなく、市場調査として、試作品をもとに顧客の声などを聴くことも重要です。

製造段階

OEMメーカーの選定

 企画が終わったら、実際に製造してもらうOEMメーカーを探すことになります。

 一般的には、知り合いに聞いたり、ネットなどで調べることになります。知り合いなどに聞けば、全く知らないところなので、安心感はありますが、思っていたのと違っていても断りにくかったり、割高なことが多いと言えます。他方、ネットで調べると、色々なメーカーを見つけることができるでしょうが、あくまでもネット情報なので、不安感が生じるでしょう。気になったメーカーについては、詳細を確認することが大事です。

 メーカー選定においては、基本は

  ・価格
  ・質
  ・納期

の3つで考えることになります。価格は分かりやすいですが、質は分かりにくいので、サンプルなどを確認して、確かめていきましょう。なお、OEMを依頼する立場としては、その商品を自分で製造することはできなくても、どのような技術・工程で製造されるのかは知っておいたほうがいいです。なぜなら、同じ物が作られても、製造技術が異なり、それにより、価格や製品の質が変わってくることがあるからです。

 なお、価格・質・納期以外に、重要なものとしては、信頼できるメーカーであるかどうも重要です。
 メーカーについて、知り合いなどで情報をもっていれば分かる部分もありますが、このような場合以外は、実際にやり取りをしてみないと分からないので、難しいところです。

契約

 OEMメーカーを決定したら、契約を行うことになります。
 しっかりとした契約を締結することもありますが、発注書のみといった簡単な場合もあります。

 ただ、発注する側で重要なポイントをしっかりと伝えておかないと、後で齟齬が生じたり、違うものが製造されてきたりするので、注意が必要です。

検品

 OEMメーカーで製造が行われた物は、通常は、発注者のもとに届けられます。
 そこで、製品がしっかりと要求した物になっているか、破損や欠品などはないかなどを、検品します。

 通常は、メーカーにおいても、検査などは実施していますが、誤りがないとは言えませんし、メーカーによっては杜撰なところもないわけではないので、注意が必要です。

販売段階

 最終的に、OEMで生産された商品を販売していくことになります。

 販売方法としては、実店舗、ネットなど、色々なパターンがありますが、最初の企画段階のマーケティング調査などが、重要になります。

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